足が痛い!といった時の革靴の伸ばし方
足と靴のはなし
もはや現代病とも言われている足のトラブル。
その中でも革靴やパンプスがきつくて仕事途中で足が痛くなってしまう方も多いのではないのでしょうか?
履物が靴という形で日本に取り入れられてから現代人は足について多くの悩みを抱いてきました。
特に日本では靴という形での履物の歴史が浅いため、足が靴に合わない場合の対処方法が一般知識として浸透していません。
よって合わない靴を長く履くことで、外反母趾などの症状を進行させてしまいます。
それでは靴がきつくて足に合わない場合はどういった対処方法があるのでしょうか?
このアッパー素材は伸びるの?
革靴の伸ばしは基本的に専門知識を必要とするメンテナンスになります。ご自分での修理はあまりお勧めしません。
まずはどういった素材の靴が伸びるのか、もしくは伸びないのかについて知っておく必要があります。
- スムースレザー
一般的に革というと、このスムースレザーのことです。通用つるっとした質感(エナメルではない)です。
スムースレザーの革は結構よく伸びます。合皮等に比べると比較的伸びやすい革ということができます。
またスニーカー等でもアッパーがスムースレザーであればストレッチ(靴のアッパーを伸ばすこと)は可能です。
- 合皮皮革
いわゆる合皮です。本革ではありません。生地の上にウレタンにてコーティングしてあります。最近の合皮は本革と見分けがつきにくいものがありますので、見分けるのが難しいこともあると思います。
合皮は残念ながらあまり伸びません。それでも全く伸びないわけではないので、多少のきつさなら緩和される可能性がありますので、ご相談ください。
- エナメル革
パテントレザーとも呼ばれます。エナメルは本革の表面にエナメル加工をしています。ですのでコーティングの下は本革になっています。
注意が必要なのは本エナメルではない合成のエナメルも実際に非常に多いことです。安価な1万円未満の靴は本エナメルでない可能性が高いです。
本エナメルは革ですので伸びやすいです。(劣化している本エナメルについては注意が必要)しかしフェイクのエナメルについては合皮と同じでほとんど伸びません。(元が生地なため)
- キャンパス地
スニーカー等で多いキャンパス地は伸びるのでしょうか?
キャンパス地については全く伸びないと考えた方がよさそうです。ですのでスニーカー等のアッパーがキャンパス地でできているものについてはストレッチでの修理が困難です。
キャンパス地がきつい場合はアッパーとソールを分解してきつさを緩和させられる場合もありますのでご相談ください。
- スウェード・ヌバック・起毛素材
ここ最近とても人気なスウェードがきつい場合はストレッチが可能です。
ティンバーランド、オールデンやトリッカーズ等のスウェード靴もきつい場合は伸ばすことができます。ただしオールデンなどの革靴は革がとても厚いものを使用しているので、ストレッチにも時間がかかります。
- そのほかの素材
爬虫類系のアッパーやそのほかの素材は一度ご相談ください。
革靴を伸ばす際の注意点
革靴を伸ばすストレッチは当然ですが「アッパーの革を伸ばす」修理になります。靴がジャストサイズなら本当は避けた方が良いメンテナンスであることを念頭においてください。
それでも足が痛くなっては本末転倒ですのでしっかりとストレッチにて革靴を伸ばしましょう。
ストレッチの前に注意したいことは下記になります。必ず一度目を通してください。
- アッパーの形が変わります
- 履き心地が変わる可能性があります
- ほとんど伸びないケースもあります
- 一度革を伸ばすと元には戻りません
素材別、タイプ別にストレッチのご案内をしました。参考になったでしょうか?
足が痛い!と感じたら、無理をせずに足の病院や靴屋さんに相談しましょう。